いまここに物理で扱う、
正弦波があったとします。

正弦波というのは、
数学で、もうすでに三角関数を勉強した人なら、
sinの形をした曲線のグラフであることが
すぐにわかるでしょう。

では、物理で扱う波は、
数学で習う三角関数と、
全く同じと言えるでしょうか?

答えはノーです。

似ているようで、
実は大きな違いがあります。

数学で習う正弦波というのは、
たいていの場合、縦軸yが関数の値で、
横軸xがラジアンになっています。

しかし、物理の波は、そのようにはならず、
y軸は変位、つまり、関数の値ですが、
横軸は位置を表す値になっています。

さらに、
これに時間が加わります。

時間軸は書いておりませんが、
時間が経つと、書かれている波は
動いていくと考えて下さい。

物理のsin波というのは、
具体的にどのような動きかと言うと、
時間が経過すると、
横軸に平行に移動していきます。 【波は進んでいる】の続きを読む