高校物理をやさしく解説するブログ

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    タグ:半減期

    政府はもっと早く発表すべきだった。

    放射性物質、初の拡散試算…原子力安全委
     東京電力福島第一原子力発電所の事故に関して、政府の原子力安全委員会(委員長=班目(まだらめ)春樹・元東京大学教授)は23日夜、放射性物質の拡散を予測した模擬計算「SPEEDI(スピーディ)」の結果を発表した。

    TKY201103230470
    SPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測)
    記事「30キロ圏外の一部、内部被曝の可能性 極端な例で試算」より

     本来、事故発生時に住民が迅速に避難するために利用するはずだったが、東日本巨大地震による停電や計器故障で、前提となる放射性物質の放出量が分からず、避難に役立つ計算ができなかった。

     このため、安全委では20〜22日の原発周辺の大気中の放射性物質の観測結果をもとに放出量を逆算。これを前提に、改めて放射性物質がどう拡散するか計算した。23日午後9時にようやく結果を公表したが、米エネルギー省が同日午前9時に独自の計算結果を公表した後だった。

    (参考)福島第一原発の事故に関する資料
    http://www.facebook.com/album.php?aid=52407&l=38ab4d2ea5&id=193570867334771

    外部被爆と内部被爆
    放射線の防御
    放射性元素の半減期
    暮らしの中の放射能
    核分裂と原子力発電 【放射性物質の拡散予測 「SPEEDI(スピーディ)」】の続きを読む

    福島第一原発の事故の写真を見て気になるのが、
    炉心付近から出て行く煙です。
    あの中に放射性物質が入っているのではないか?
    と思うのですが、いかがなもんでしょう。

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    放射性元素が体内に入り滞在したら、
    体外に排出されない限り、体内でずっと放射線を
    出し続けることになります。

    ところで、放射性元素というのはとても不安定なので、
    自分でエネルギーを放出してより安定した状態になります。
    これを崩壊(原子核崩壊)するといいます。

    いまにも爆発しそうな人・・・っているじゃないですか。。
    そのような人が怒り飛ばしてエネルギーを外に放出する・・・
    そんな風にイメージしてもよいかもしれません。

    不安定な原子核が安定化するときにα線やβ線を出すのですが、
    これらは人間にとってとても有害な放射線です。

    放射性元素というのは、その種類によって、
    崩壊する時間がわかっていて、
    元々あった放射性原子核の数が半分になる時間を半減期といいます。

    たとえば、1000個のウランがあったとしましょう。

    原子核崩壊して半分になると500個になります。

    この1000個から500個に減る時間を半減期といいます。

    さらに崩壊は進んで、半分になると250個になります。

    さらに、半分になると125個になります・・・

    このように、半減期ごとに半分半分を繰り返して、
    だんだん、放射性元素の数は減っていきます。 【放射性元素の半減期】の続きを読む

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