福原は報道陣から渡された早大の代名詞・角帽を恥ずかしそうにかぶった。「（合格の一報を受け）うれしくて叫びたかったが、練習中だったので叫べなかった。早大には練習しに行ったことがあるが、みんな頭が良さそうで、オーラが出ていた」とほおを紅潮させながら話した。

　この日午前、合宿先の中国で合格を知った。「うれしさ８０％、残り２０％はホッとした気持ち。卓球と勉強を両立させて立派な社会人になる準備をしたい。卓球に役立つような授業を受けたい」と期待に胸を膨らませた。

　今春に早大進学の希望を固め、早大スポーツ科学部の「トップアスリート入学試験」を受験。０４年アテネ五輪に史上最年少の１５歳で出場し、シングルスでベスト１６入りなど抜群の実績が評価され、書類選考と面接による試験を突破した。

　早大に合格したことで、注目されるのは甲子園Ｖ腕の斎藤との“競演”だ。大学進学を表明した斎藤は早大へ進むことが確実で、福原にとっては同期となる。福原は「斎藤君のことは知っているし、トップ選手と友達になっていろんな話ができるのは楽しみ。スポーツ科学部なので、ほかのスポーツのことも勉強できたらいい」と前向きに話した。斎藤も０８年北京五輪の日本代表入りに向け「北京五輪で投げたい気持ちはあります」と話している。福原の目標も北京での金メダル獲りだけに、同期の２人で“ダブル金”を狙うことになる。

2006年09月14日 06時01分 スポニチ