東大に金融学科、設立・運営にみずほグループ協力
東京大学は28日、経済学部に「金融学科」を来年4月に開設すると発表した。
 金融工学や実務面で世界水準の人材を育成するのが狙いだ。設置認可が下りると、経済学部が1919年に設置されて以来、初の新設学科となる。

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新学科の設立や運営には、みずほフィナンシャルグループが資金・人材面で協力する。

 金融学科は、経済学科、経営学科に次ぐ第3の学科となり、定員は70人。東大は、金融研究や実務のプロを育成できる体制づくりを急いでおり、昨年4月には大学院に「金融システム専攻」「金融教育研究センター」を設置した。学部レベルにもこれを広げる。

 みずほは、学科開設の準備と運営のために東大が創設する基金に、8月にも資金を拠出する。また、「みずほ」の冠講座を設けて、現役の銀行員を講師として派遣、大学3、4年生を対象にデリバティブ(金融派生商品)取引などを教える計画だ。

 植田和男・東大経済学部長は「銀行の不良債権問題が経済の足を引っ張るなど、日本経済全体で見ると、金融部門が弱い。今後は金融研究の充実が必要だと考えた」と話している。

(2006年7月28日19時21分 読売新聞)

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