高校物理をやさしく解説するブログ

高校物理をやさしく解説するブログです。説明は全てテキスト中心にまとめております。図はたまにありますが基本的に想像力を働かせて読んでください。「読んで」物理のイメージを作りましょう。

    著書『力学の基礎』はこちらです。
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    原子力発電所ではウラン235という放射性物質の原子核が、
    核分裂をして、大量の熱が放出し、それにより水を熱し、
    沸騰させることでタービンを回し、発電します。

    その熱量というのは、
    だいたいウラン235が1gに対して、
    2トンの石油のドラム缶で11.5本、
    石炭でいうと3トン、
    が燃えたときに発生する熱量に相当します。

    TKY201103240468 【ウランから発生する熱量】の続きを読む

    今回の福島第一原発の事故で登場する放射性物質ですが、
    ヨウ素とセシウムばかりなんですよね。

    燃料として使われる、ウランや
    ウラン235の核分裂によって生成されるプルトニウムに
    関してはあまり報道でも出てきません。

    私としては、これはおかしいのではないか?
    と思っておりました。

    だったら、漏洩していないかな安全なのか?
    と思ってしまうかもしれませんが、安心せずに、
    つねにリスク管理はしたいものです。

    そこでツイッターをやっていたところ、
    ちょうど東京電力の記者会見があったようで、
    次のようなツイートが流れておりました。

    tsuda 津田大介
    東京電力「プルトニウムを測定する外部業者への依頼はまだ細かい部分を詰めている段階、で具体的に依頼している形にはなっていない」

    東電会見 @uesugitakashi のひとつの質問から、プルトニウムは検出されていないのではなく、測定機器を持っておらず測定できていないことが明らかに。×検出されておりません ○測定できていません ジャーナリストの仕事とはこういうことなんじゃないのかな。

    東京電力はプルトニウム漏洩に関しては、
    測定していなかったようです。

    そういう東電に対して、プルトニウム漏洩に触れていないことを
    ソフトバンクの孫社長はかなり警戒しています。 【ウランとプルトニウムは漏洩していないのか?】の続きを読む

    放射能の強さを表す単位をベクレルといい、
    〔Bq〕と表記されます。

    放射能、つまり、放射線を出す能力を表わす単位です。

    (参考)放射能という言葉は間違い

    ウランの放射能を発見し、ノーベル物理学賞を受賞した
    フランスの物理学者アンリ・ベクレルにちなんで命名されました。

    ベクレルとは、1秒間に自然崩壊(壊変)する原子核の数で表され、
    SI基本単位では〔1/s〕または〔s-1〕(Sのマイナス1乗)と定義されます。
    「s=1秒」ですから、1秒当たりの何かの量を表わす単位で、
    振動数と同じ次元ですね。

    1秒間に50回ピストンが往復運動すれば、振動数は50Hzとなる・・・
    ベクレルもそんなイメージでよいでしょう。

    50ベクレルならば、1秒間に50本の放射線の矢が飛んでくる、
    という感じで受け取れます。
    ただし、その矢が、勢いが強いか弱いかは、わかりませんよ。

    例えば、1秒間に1個の原子核が崩壊すれば、
    1〔Bq〕=1ベクレル
    となります。

    ですから、同じ放射性元素において、
    1ベクレルの場合と10ベクレルの場合は、
    どちらが、放射線を出しているのか、と聞かれたら、
    10ベクレルということになります。 【ベクレル 放射線の単位について】の続きを読む

    放射性物質の拡散シュミレーションが、
    いまだ、日本から発表されず・・・
    しかし、フランスのIRSN(放射線防護原子力安全研究所)が、
    いち早く発表しております。

    セシウム137の大気中拡散をシミュレーションした
    フランスのIRSN(放射線防護原子力安全研究所)による動画



    最新版はこちら
    3月22日更新プルームの時計シミュレーション

    Japon : le "panache" radioactif en images

    こういうのを海外のサイトで見ると、
    日本は一体何をやっているのでしょうかね。

    私たちに何も知らせてくれないではないか。
    テレビ局はACのCMをやるよりも、まずこういった
    シュミレーションの動画のような役に立つ情報を
    流したほうが良いだろう。

    環境への影響と線量日本の福島第一原子力発電所で2011年3月12日以降に発行された放射性のリリースのための評価
    23/03/2011

    【放射性物質 セシウム137 の大気中拡散シミュレーション】の続きを読む

    緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)
    によって放射線量を調べることができます。

    SPEEDIのデータは、
    環境防災Nネットから見ることが出来ます。

    ただし、福島と宮城に関しては、ただ今調整中です。
    これが何を意味するのか、はわかりません。

    故意に隠しているのでは?ということを言う方もいますし、
    大地震の影響で、システムが正確に作動していないのかもしれません。

    しかし、被害を受けた地域のリアルタイムの情報は、
    開示すべきであるという意見は世間一般にはあります。 【SPEEDIのデータ 環境防災Nネット】の続きを読む

    茨城県の放射線の常時監視システムです。
    政府は隠蔽をするから、自分でチェックすべき!

    原子力施設から排出される放射性物質の影響を監視する目的で、昭和52年1月からテレメータシステムを用いた常時監視を実施しています。

    放射線テレメータ・インターネット表示局

    空間線量率、風向、風速測定結果

    HP10-tizu

    このシステムは、測定局で空間ガンマ線量率や排水中の放射能濃度などを24時間連続測定し、データを中央監視局に転送して監視するものです。

    また監視データは、インターネットや表示局などを通じて、県民などに広く提供されています。
    【放射線テレメータ インターネット表示局】の続きを読む

    ガイガーカウンターですが、私が大学生のときに、
    研究室にある放射性物質の放射線測定で使ったことがあります。

    原発事故の事態では、一般の方々、
    とくに福島近県の方々などに、必要性が出てきました。

    放射線を測定するガイガーカウンター
    一時は売り切れていましたが、
    今はだいたい通販で手に入るようです。

    楽天ではいろんなショップが取り扱っています。













    ガイガーカウンターの在庫チェックはこちらから 【ガイガーカウンター 通販】の続きを読む

    原発の内部でどのような核反応が
    起こっているかは定かではないけれど、
    圧力などのイメージはボイル・シャルルの法則を
    イメージするとよいでしょう。

    圧力の説明はこちらから。

    単純に核反応などの影響が
    ほとんどないとした場合を仮定しましょう。

    気体が存在する場合、圧力、体積、温度は、
    ボイル・シャルルの法則に従っている。

    圧力=p
    体積=V
    温度=T

    です。

    ボイル・シャルルの法則は次のようになります。
    (pV)/T=一定 ⇒ (pV)/T=(p'V')/T'

    ガイガーカウンターの在庫をチェック 【原発事故とボイルシャルルの法則】の続きを読む

    ブログネタ
    福島第一原発 放射能 に参加中!
    昨日、たいへんお世話になった先生からメールが届きました。

    そこには、今回の福島第一原発の事故に関する、
    資料が添付されていました。

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    柏崎刈羽原発の問題に誠実に係わられてきた
    井野博満さんによって書かれた資料です。

    今回の事故に関してとても詳しく書かれています。

    『柏崎刈羽原発の閉鎖を訴える科学者・技術者の会』

    【福島第一原発の事故に関する正しい見解】の続きを読む

    政府はもっと早く発表すべきだった。

    放射性物質、初の拡散試算…原子力安全委
     東京電力福島第一原子力発電所の事故に関して、政府の原子力安全委員会(委員長=班目(まだらめ)春樹・元東京大学教授)は23日夜、放射性物質の拡散を予測した模擬計算「SPEEDI(スピーディ)」の結果を発表した。

    TKY201103230470
    SPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測)
    記事「30キロ圏外の一部、内部被曝の可能性 極端な例で試算」より

     本来、事故発生時に住民が迅速に避難するために利用するはずだったが、東日本巨大地震による停電や計器故障で、前提となる放射性物質の放出量が分からず、避難に役立つ計算ができなかった。

     このため、安全委では20〜22日の原発周辺の大気中の放射性物質の観測結果をもとに放出量を逆算。これを前提に、改めて放射性物質がどう拡散するか計算した。23日午後9時にようやく結果を公表したが、米エネルギー省が同日午前9時に独自の計算結果を公表した後だった。

    (参考)福島第一原発の事故に関する資料
    http://www.facebook.com/album.php?aid=52407&l=38ab4d2ea5&id=193570867334771

    外部被爆と内部被爆
    放射線の防御
    放射性元素の半減期
    暮らしの中の放射能
    核分裂と原子力発電 【放射性物質の拡散予測 「SPEEDI(スピーディ)」】の続きを読む

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